【コラム】映像のつなぎ目「トランジション」の使い方、コツを解説

トランジションは便利で楽しい機能

動画をいくつも繋げて編集をしていくと、そのつなぎ目の演出効果としていろいろ付けたくなります。
そして様々なトランジションを知ると、更に使いたくなるものです。 しかし、出来上がった映像を見返すと、どうも落ち着きが無く、散らかった印象を受ける事があります。
トランジションの種類を、客観的な感想も含めて解説します。

imovie_00

今回もiOS版のiMovieを使用しますが、他のアプリでも基本的なトランジションは同じです。

ところでトランジションって?

わかりやすく表現すると、映像と映像のつなぎ目で使われる効果のことです。この効果を変えるだけで見る側の印象は大きく変わってきます。
トランジションを工夫することで、一気にプロフェッショナル感が増してきます。

一番使い易い「クロスディゾルブ」

前の映像が少しずつ薄くなり、次の映像が少しずつ見えてくる切り替え効果です。
雑に繋いでも違和感無く自然に繋いでくれる為、一番便利で見る側の印象も良いトランジションと言えます。
切り替えにかける時間を延ばす程にフワッとした心地よさは出ますが、間延びしてしまうデメリットもあります。

ダイナミックな「スライド」

動きが大きいだけに派手さがあります。映像全体の雰囲気を乱す破壊力もあるので、ドラマなどではコミカルな雰囲気のシーンで使われています。
『前の映像と後ろの映像の関連性が無い』という表現にも使えるので、それを意図した編集にも向いてますね。
使うと楽しい効果ではあるのですが、多様してしまうと目線が忙しくなり、使いこなすセンスが必要となるトランジションでもあります。

落ち着きのある「ワイプ」

朝の天気番組などで、各地の中継映像を切り替える時に使われていたりします。
あまり面白みはありませんが「スライド」よりも落ち着きがあり、『切り替わる』という印象を与えることができるトランジションです。
長尺映像の中略という感じで使われる事も多いですね。印象を損なわず、時間・場所が変わっていることが伝わりやすいです。

後の映像に注目「フェード」

真っ白な画面、もしくは真っ黒な画面に振ってから、次の映像に切り替える効果です。
一面の白(もしくは黒)の画面で一瞬「ハッ」とさせることで、気持ちがリセットされる上に、見ている側の注意を引くことができます。
暗めの映像からのホワイト画面、もしくはその逆などで、画面全体の明度のギャップから衝撃的な印象を与える効果も生み出せます。

テンポを作る「トランジション:なし」

切り替えに効果を入れることなく、パッと次の映像に移るのでリズムを生みやすい手法です。
ただ、少しでも心地良いリズムが狂うと、気持ち悪い違和感が生まれてしまうのもこの手法です。
プロフェッショナルな映像では多いのですが、前後の映像の長さや動きなど細かな微調整を重ねながら調整する高度なスキルも必要となります。

最初は全て「クロスディゾルブ」で

前後の映像の脈略が曖昧でも多少の違和感なら誤魔化してくれるので、映像に全体的な統一感が出ます。
その上で注目させたい一箇所に他のトランジションを選べば、更に一歩オリジナリティが出ます。
慣れたらトランジションを使用する箇所を減らしていきましょう。映像にリズム感が強調されてきます。

トランジションを使う時も、全体的なテンポを意識してリズム良く切り替えていくことが大切です。
制作を重ねることで自分のスタイルが見えてくると思います。

 

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シミズ ヨシユキ